株式会社オービックビジネスコンサルタントの要点
- 奉行シリーズで知られる中小企業向けERP・基幹業務システムのプライム上場企業。売上高469億円、営業利益率46.3%(2025年3月期)
- ソリューションテクノロジー事業の単一セグメントで、パートナー企業経由のクラウドサービス提供が主軸
- 決算説明資料ではクラウドサービス拡販・AIエコシステム確立・DX化支援強化の3テーマを推進
- 平均年収814万円、平均年齢35.1歳。従業員995名の少数精鋭体制で高い生産性を実現
- 奉行V ERPクラウドとAIエージェントサービスにより、中小企業のデジタル化需要を取り込む成長戦略
会社の要約
30年の実績とクラウド・AI最前線で、中小企業のDXを推進
奉行シリーズで知られる、中小・中堅企業向け基幹業務システムとクラウドサービスの開発・提供大手。売上高469億円(2025年3月期)、営業利益率46.3%の保守ストック型の安定経営が特徴。単なる機能提供ではなく、顧客企業の会計・人事・給与業務の根本的なDXに寄り添う存在。近年はクラウド・AI機能の拡充により成長を加速させ、中堅企業への展開や新規領域開拓が直近のモメンタム。
会社は何の事業をやっているのか
中小・中堅企業向けの基幹業務システム『奉行シリーズ』と、クラウド・AIサービスの開発・販売により、企業の業務効率化を支援
01ソリューションテクノロジー事業
売上構成比 100%(46,984百万円(2025年3月期)) +9% YoY
◼ この事業で働くと
- 募集中の職種:プロダクト開発エンジニア、クラウド基盤エンジニア、AIサービス開発、セールスエンジニア、カスタマーサクセス
- 採用の勢い:◎ クラウド・AI機能の拡充に伴い、開発職の採用を強化中
- 組織フェーズ:拡大中。奉行V ERPクラウドの中堅企業向け展開とAIエコシステムの構築期
どんな仕事か 企業の会計・人事・給与等の基幹業務システムを開発・提供。パートナー企業を通じて中小・中堅企業にクラウドサービスを導入支援し、顧客のDX化を加速。AI技術を組み込んだ業務支援サービスも開発中
誰を相手にするか 100〜5,000名規模の中小・中堅製造業、卸売業、建設業等。近年はクラウド・AI機能の強化により、より大規模な中堅企業へのアプローチも進行中
入社したら何をするか クラウド製品の開発・販売に関わるエンジニア、営業、サポートスタッフとして、顧客のニーズを迅速に把握し、次世代型の基幹業務システムを実装。AIエージェント等の新機能を通じて、顧客の業務効率化・DX推進をサポート。パートナー企業との連携を通じ、エコシステム構築にも携わる
出典:2025年3月期 有価証券報告書、2025年1月決算説明資料
どんな相手に、どんな仕事をしているのか
奉行シリーズとクラウドサービスは、年商100〜5,000億円規模の中小・中堅製造業・卸売業・建設業を主対象。パートナー企業を通じた販売モデルで、経営層から現場部門まで幅広い企業職員に利用される
奉行シリーズは上場後30年以上の実績を持ち、数万社の導入実績があります。具体的な顧客事例は、パートナー企業との関係や顧客の公開方針によってほぼ非開示ですが、有報では「建設業・製造業・卸売業等の中小・中堅企業」が対象と明記されています
この顧客層と働くことで得られるもの
中小・中堅企業のDX推進という社会的なテーマに関わることで、ビジネスシステム設計・クラウド基盤技術・AI活用等の知識が深まります。数千社のニーズを集約した製品開発により、多様な業界・業務の課題解決パターンを学べる環境。パートナー企業との連携モデルを通じて、エコシステム構築や営業・導入支援の実務も習得可能です
今後の戦略
決算説明資料に基づく
デジタル化が進む中、基幹業務システムに求められる機能と信頼性が急速に高まっており、クラウドとAIの融合が新たな競争軸になっている。
01クラウドサービスの本格的な拡販
あなたに関係するポイント
- 関わる職種:クラウド基盤エンジニア、プロダクト開発エンジニア、セールスエンジニア
- 新卒にとって:クラウド移行市場の拡大に乗って、エンタープライズシステム開発の経験を積める。
- 中途にとって:クラウド開発やSaaS営業の経験があれば、市場成長期の組織で即戦力として活躍できる。
何をしようとしているのか
奉行V ERPクラウドの機能を充実させ、中堅企業へのアプローチを本格化する。オンプレミスからクラウドへの市場シフトに対応し、顧客の導入支援・保守サービスも一体で強化する。
02AI技術を活用したエコシステムの確立
あなたに関係するポイント
- 関わる職種:AI・機械学習エンジニア、プロダクト開発エンジニア、データサイエンティスト
- 新卒にとって:AI技術が初めて本格導入される環境で、実務的なAI実装スキルを学べる。
- 中途にとって:AI開発の経験者は、エンタープライズAIの導入パターンを学ぶ好機になる。
何をしようとしているのか
AIエージェントサービスの開発・提供を加速し、パートナー企業とのAI連携体制を構築する。顧客の業務プロセスに組み込まれたAI活用を実現し、次世代のERP機能として確立する。
03顧客のDX化支援の強化
あなたに関係するポイント
- 関わる職種:コンサルタント、導入支援エンジニア、カスタマーサクセス
- 新卒にとって:中小・中堅企業のデジタル化という社会的なテーマに関わり、経営視点での課題解決を学べる。
- 中途にとって:企業DX支援の経験がある場合、クラウド×AI による次世代型コンサルティングにシフトできる。
何をしようとしているのか
クラウド・AI・セキュリティの3本柱で顧客のDX化を包括的にサポートする。単に製品を売るのではなく、導入前の課題整理から導入後の運用・改善までの一貫したサービスを提供する。
04AX(AIトランスフォーメーション)の実現推進
あなたに関係するポイント
- 関わる職種:AI・機械学習エンジニア、ビジネスアナリスト、プロダクトマネージャー
- 新卒にとって:AI技術が経営・業務の抜本的な変革にどう活用されるかを、実例から学べる。
- 中途にとって:AIの導入実績がある人は、単なる自動化ではなく『経営変革ツール』としてのAI活用を経験できる。
何をしようとしているのか
国内の中堅・中小企業におけるAI活用を高度化し、デジタル化の先にある『AI活用による経営変革』を実現する。奉行シリーズとAI技術の統合により、顧客の競争力向上に直結するソリューションを提供する。
クラウド拡販とAI技術は相乗効果を生み出す。クラウド基盤がAI技術の活用を実現し、AI導入がクラウド製品の競争力を強化する関係。DX支援とAX推進は段階的:まずクラウド化でデジタル化を実現し、その基盤の上でAIを活用して経営変革を加速する戦略。
なぜその方向に進むのか
企業のデジタル化加速とAI活用が求める新たな基幹業務システムの進化に対応し、クラウド・AI製品で市場をリードする
業界で何が起きているのか
国内の中小・中堅企業は、BCP・働き方改革・脱炭素など経営課題の多様化に直面。従来のオンプレミスシステムだけでは対応できず、クラウドの柔軟性とAIの自動化能力が不可欠になっている。さらに、顧客企業のDX投資予算が増加し、基幹業務システムの高度化に対する投資意欲が高まっている。
この会社はどう動いたのか
オービックは30年以上の顧客基盤を持つ『奉行シリーズ』を中核に、クラウド版とAIエージェント機能を急速に拡充。決算説明資料では『クラウド・AI・DX支援』を3本の経営テーマとして据え、組織的に拡販・開発・支援体制を強化。2026年3月期の売上ガイダンスは前年比10%増と、戦略の手応えが数字に出始めている。
あなたのキャリアにどう影響するか
新卒にとって: 国内数千社の基幹業務システムの次世代化という社会的なテーマに関わり、エンタープライズシステムの設計・開発・導入支援を経験。クラウド・AI技術を実装スキルとして習得できる環境。
中途にとって: クラウド開発やDX支援の経験がある場合、成長市場での即戦力としての価値が高い。企業DXの意思決定層と関わり、経営視点での営業スキルや技術戦略スキルを磨ける。
注目すべき変化のサイン: 決算説明資料で『クラウド・AI』を経営重点テーマとし、対応する採用・組織強化が進行中であることが市場成長を反映している。
業績と働く環境
今の勢い
売上高469億円(+9.0%)、営業利益217億円(+10.4%)と堅調な成長を継続中
- 売上高: 469億円(前年比 +9.0%)(2025年3月期)
年率1ケタ成長が続く安定した拡大基調。クラウド化による新規顧客獲得が加速
- 営業利益: 217億円(前年比 +10.4%)(2025年3月期)
利益成長が売上成長を上回り、スケールメリットが出始めている
- 営業利益率: 46.3%(前年比 +0.4ポイント)(2025年3月期)
ソフトウェア業界の中堅では高い利益率水準。プロダクト型ビジネスの特性を示している
- 2026年3月期売上予想: 517(前年比 +10.0%)(2026年3月期ガイダンス)
次年度も10%程度の成長を予定。クラウド・AI製品への投資効果を見込んでいる
働く環境のリアル
人は定着しているか
- 平均勤続年数: 11.8年(IT業界平均の約2倍)
長く働き続ける社員が多く、組織の安定性が高い
- 平均年齢: 35.1歳(IT業界全体の平均と同等)
バランスの取れた年齢構成。ベテランと若手の両方が活躍
平均勤続年数が11.8年と業界水準の2倍近く、社員が長く定着する環境。30〜40代の中堅層が厚く、若手から管理層までの年齢バランスが良い。
働き方と報酬
- 平均年間給与: 約814万円(上場IT企業の中堅層相当)
有価証券報告書記載の全従業員平均であり、職種・等級・年齢別の分布は開示されていません
- その他: 各種福利厚生(確定拠出年金、社団法人を通じた福利厚生施設の利用等)
詳細は企業サイトを参照
有価証券報告書記載の全従業員平均であり、職種・等級・年齢別の分布は開示されていません
この会社が人に投資している先
クラウド・AI技術の人材育成と組織体制強化に投資。決算説明資料では『クラウド・AI・DX支援』を経営重点テーマとし、対応する人員・組織配置を進行中。
- クラウド製品開発部門の大幅増員(2024年度採用計画で重点配置)
- AI・エージェント技術チームの新設、高度な人材スカウト継続中
新卒にとって: 成長段階の企業で、新しいテクノロジー領域へのチャレンジ機会が多い環境。 中途にとって: クラウド・AI経験者は、組織拡大期の中核人材として即戦力での採用が進んでいる。
この会社で働くということ
「エンタープライズシステムの進化に携わり、30年以上の信頼と最先端技術のバランスの中で、腰を据えたキャリアを築ける会社」
仕事のリアル
プロダクト開発エンジニアの場合
奉行シリーズの新機能開発やクラウド化、AI機能の実装に取り組む。顧客の経理・人事部門の業務課題を聞き、それを解決する機能設計・実装が日々の仕事。先端のクラウド技術やAI技術を使いながら、実運用に耐える堅牢なシステムを作る責任がある。
プロダクトマネージャー、QAエンジニア、クラウドインフラチーム。顧客導入支援チームとの連携も多い
クラウド基盤エンジニアの場合
奉行V ERPクラウドが確実に動くインフラの構築・運用・最適化を担当。セキュリティ、スケーラビリティ、デイタセンタの管理など、数千社の顧客基盤を支えるシステムの信頼性を日々維持する。最新のクラウド技術の研究・導入も含まれる。
セキュリティチーム、ネットワークエンジニア、プロダクト開発チーム。パートナー企業のインフラ担当者との調整も頻繁
セールスエンジニアの場合
顧客企業を訪問し、既存システムの課題を聞き、奉行クラウドやAIサービスでどう解決するか提案する。技術的な複雑さを分かりやすく説明し、顧客の意思決定をサポート。提案から導入支援まで、営業チームと一体で動く。
営業チーム、カスタマーサクセスチーム、プロダクト開発チーム。顧客企業の経理・人事・IT部門の複数の関係者と協働
ここで得られるもの
キャリアの成長
30年以上の歴史を持つ奉行シリーズの進化に携わることで、会計・人事・給与システムの複雑な業務ロジック、大規模顧客基盤への対応、セキュリティやコンプライアンスの要件など、ミッションクリティカルなシステム開発の全貌を学べます。中小・中堅企業のデジタル化を支える経験は、どの企業でも通用する強みになります。
995名の従業員のうち、30年以上の奉行開発経験を持つベテランと、クラウド・AI時代の新しい技術を持つ新入社員が共存。幅広い技術層に学ぶ環境
新卒にとっては:経理・人事・給与システムの実務的な理解を体系的に学べる点は、新卒にとって大きな財産
中途にとっては:これまでの技術経験を、30年の実績と信頼がある基幹システムに活かす実感を得られる
暮らしとの両立
平均勤続年数11.8年は業界平均の約2倍であり、長期的にキャリアを築く人が多いことの証。営業利益46.3%、営業利益率は業界上位の安定した経営基盤の上で、クラウド・AI投資を積極的に進める余裕があります。家族や趣味など私生活とのバランスを取りながら、技術的な成長を続けられる環境です。
平均勤続年数11.8年(業界平均6年比較)。営業利益217億円、成長率10.4%。クラウド・AI関連の採用を強化中。
やりがい・貢献
単なる機能開発ではなく、顧客企業の経営課題をシステムで解決する喜びを感じられます。クラウド化によって、テレワークや遠隔地の事業所間の連携が可能になった、AI機能で経理業務が大幅に削減できた、といった顧客の成功を直に見聞きする機会に恵まれています。
パートナー企業ネットワークを通じて、数千社の顧客基盤に直接貢献。クラウド売上の拡大(2026年度中計での重点テーマ)
一緒に働く人
会社の平均年齢35.1歳という比較的若い組織ながら、奉行シリーズの立上げから関わるベテランエンジニアが多数います。彼らから業務システムの本質的な設計思想、顧客とのコミュニケーション、問題解決のプロセスを直に学ぶ機会に恵まれています。同時に、クラウド・AI時代に入ってきた若い技術者との協働も活発です。
平均年齢35.1歳で、経歴層が厚い。クラウド・AI技術導入に伴う新卒・中途採用強化中(2026年度以降も継続予定)
こんな人に合っている
ミッションクリティカルなシステム開発経験を積みたい人
数千社の顧客が日々依存するエンタープライズシステムの開発・保守に携わることで、セキュリティ・パフォーマンス・可用性の要件に真摯に向き合う経験が得られます。
- 会計・人事・給与システムの仕組みを根本から理解したい
- 大規模顧客基盤への対応策を学びたい
- クラウド技術を実際の業務システムで使いこなすスキルを磨きたい
長期的なキャリア基盤を築きたい人
平均勤続年数11.8年という数字は、多くの人が5年、10年、15年単位で成長できる環境が整っていることを示しています。安定した経営の下で、焦らずスキルを積み上げられます。
- 業界経験2〜5年の実績がある、あるいは新卒で長く学べる環境を探している
- 1社での経験を深掘りしたい
- 30年の歴史と最新技術の両方を知ることに価値を感じる
中小・中堅企業のDX推進に向き合いたい人
顧客企業への貢献を通じ、クラウド化・AI導入による経営支援の実感を得やすい環境です。
- 顧客企業との関係構築を重視したい
- 自分の仕事が社会に与える影響を感じたい
- 経営課題と技術の接点を理解したい
クラウド・AI技術の急速な進化に乗りたい人
会社全体が新技術に対応する過程で、先端スキルが習得できる環境です。
- クラウド・AI分野で即戦力になる技術を持っている、または習得を本気で考えている
- 新機能開発に携わりたい、既存システムの運用改善に携わりたい、営業支援に携わりたいなど、異なる立場から技術を活かせる
- 成長する企業に乗じて、自分も成長したい
実装スキルを高めたい人
30年の開発実績が凝縮された設計思想を学びながら、品質と生産性を追求できます。
- 既存コードベースから学ぶことを楽しみたい
- 理論だけでなく、実務的な実装パターンを習得したい
- 大規模システムの保守・改善を経験したい
知っておいてほしいこと
パートナー企業経由での営業・導入
直販ではなく、大手SI企業やソフトウェアハウス等のパートナー経由で、顧客に製品・サービスを提供する仕組みになっています。そのため、顧客企業との接点はパートナー企業を通じることが多く、直接営業や導入支援をする機会は限定的です。ただし、その分、パートナー関係の強化やエコシステム構築に力を注ぐことができます。
営業や導入を直接顧客と行いたいのか、パートナー企業のサポートや基盤構築に携わりたいのか、入社前に自分の志向を確認するとよい
オンプレミス型システムのレガシー管理
奉行シリーズはオンプレミス型が売上の一部を占め、インストール型システムの保守・サポートが重要な業務です。新しいクラウド技術に魅力を感じて入社すると、既存顧客のレガシーシステム対応にも時間を割く必要があることに気づくかもしれません。ただし、その経験こそが『30年の信頼』を支えており、レガシーとモダンの両立が会社の強みです。
クラウド・AI開発を希望する場合、入社初期段階でオンプレミス側の基本を学ぶプロセスが含まれることを理解しておくとよい