企業比較

SCSK vs TIS

住友商事グループのSCSKと、独立系のTIS。どちらもプライム上場・売上4,000〜5,000億円超の大手SIerだが、親会社の性質・中計の方向性・組織文化が異なる。事業構造・組織文化・中期戦略の3軸から、キャリア選びの判断材料を整理する。

SCSK

売上高
4,077億円
従業員数
20,252名
平均年齢
42.0歳
平均年収
788万円

TIS

売上高
5,717億円
従業員数
21,765名
平均年齢
40.0歳
平均年収
807万円

目次

数字で見る比較

指標SCSKTIS
売上高4,077億円5,717億円
営業利益率16.2%12.1%
従業員数20,252名21,765名
平均年齢42.0歳40.0歳
平均勤続年数17.0年14.0年
平均年収788万円807万円
男性育休取得率87.7%
有給取得率 or 離職率

住友商事グループのSCSKと、独立系のTIS。どちらもプライム上場・売上4,000〜5,000億円超の大手SIerだが、親会社の性質・中計の方向性・組織文化が異なる。事業構造・組織文化・中期戦略の3軸から、キャリア選びの判断材料を整理する。

3行でわかる違い

事業規模

売上4,077億円・連結20,252名で産業IT・金融IT・ITソリューション・ITプラットフォーム・ITマネジメントの5セグメント体制。営業利益率16.2%と高収益

売上5,717億円・連結21,765名で、オファリングサービス・BPM・金融IT・産業IT・広域ITソリューションの5セグメント体制。営業利益率12.1%

売上規模はTISが約1.4倍、営業利益率はSCSKが16.2%とTISの12.1%を上回る

組織文化

平均年齢42.0歳・平均勤続17.0年で長期定着型の組織。報酬水準788万円。住友商事グループの完全子会社として安定した経営基盤を持つ

平均年齢40.0歳・平均勤続14.0年でSCSKより若干若い構成。報酬水準807万円。男性育休取得率87.7%と人的資本開示が充実。独立系の経営自由度

SCSKは長期定着・グループ安定型、TISは独立系の自由度と人的資本重視型

3年後の方向

デジタルサプライチェーン・AI駆動開発・モビリティ(SDM)・GXなど社会インフラ領域を強化。FY2026年度に売上7,900億円を見通す

中計「Frontiers 2026」で社会課題解決型サービスとASEAN展開を柱に据え、売上6,200億円・営業利益810億円を目指す

SCSKは社会インフラ系テクノロジー集中、TISはASEAN展開と社会課題解決

こんな人はSCSK

製造業DXを推進したい 産業ITセグメント(6,109名)を筆頭に、製造業のサプライチェーン変革やERP刷新など、ものづくり産業のデジタル化を一気通貫で手掛ける環境がある

自社プロダクトに関わりたい 自社データセンター(netXDC)やAML対策ソリューション(BankSavior)、AI駆動開発プラットフォーム(PROACTIVE)など受託に加え自社IP活用の事業を展開

安定基盤で長く働きたい 住友商事グループの完全子会社として長期投資が可能な体制。平均勤続17.0年の定着率は大手SIerの中でも長い部類に入る

クラウド・セキュリティを専門にしたい ITプラットフォーム事業(3,655名)でクラウドインフラとネットワーク・セキュリティを一体化した統合運用基盤の構築実務に携われる

モビリティ領域に挑戦したい(中途向け) 中期経営計画でSDM(ソフトウェア・デファインド・モビリティ)を成長テーマに掲げ、自動車産業のソフトウェア化を支える開発体制を構築中

こんな人はTIS

社会課題解決型事業を手がけたい グループビジョン2032で「社会に、多彩に、グローバルに」を掲げ、クレジットSaaS・GXサービスなど社会課題解決型の新規事業を立ち上げている

独立系の自由度を活かしたい 特定の親会社グループに依存しない独立系で、連結子会社49社・持分法適用60社のグループ経営に関わる機会があり業界横断的な顧客基盤を持つ

ASEAN展開に携わりたい(中途向け) 中計でASEAN売上1,000億円を目標に掲げ、インド・東南アジアでのIT事業展開を強化中。国内SIerの中ではグローバル展開に積極的な環境

複数業界を横断して経験したい 金融IT(1,964名)と産業IT(3,817名)の両セグメントを持ち、異なる業界のシステム構築経験をキャリアの中で横断的に積める環境

キャリアで得られるもの

SCSK

国内大手製造業・金融機関の基幹システムから現代化・AI化まで、相談→設計→開発→運用を一気通貫で経験できる。産業IT(6,109名)を中心に、製造業のサプライチェーン変革やERP刷新、銀行のAML対策など大企業の経営課題をシステムで解決する実務力が身につく。

住友商事グループのネットワークを活用した長期投資環境の中で体系的なキャリアパスが用意されている。デジタルサプライチェーンやモビリティ(SDM)、GXなど中計の成長テーマへの参画機会が豊富で、自社プロダクト(netXDC、BankSavior)の開発にも携われる。

TIS

金融・製造・公共の3領域を横断するIT総合サービス企業として、多様な業界の経営課題に向き合う経験を積める。オファリングサービス(5,706名)やBPM(2,361名)など知識集約型の事業領域があり、DXコンサルティングから社会課題解決型のサービス開発まで幅広い業務に関われる。

中計「Frontiers 2026」のもと、クレジットSaaS・GXサービスなど新規事業の立ち上げ経験を積める環境がある。ASEAN事業(目標1,000億円)への参画を通じてグローバル経験も得られ、連結子会社49社のグループ経営の中で多様なプロジェクト経験を積むことができる。

事業と戦略の方向性

SCSKの向かう先

住友商事グループの総合力を活かし、産業IT(6,109名)・金融IT(5,093名)の安定収益基盤のもと、デジタルサプライチェーン・AI駆動開発・モビリティ(SDM)・GXなど社会インフラ系の成長領域に集中投資。求職者にとっては大手製造業・金融機関のDX案件に加え、自動車・環境領域の先端プロジェクトに携われる機会が広がっている。

中期経営計画の重点テーマ:

  • AI駆動開発: AI技術を活用した開発プラットフォーム(PROACTIVE)を自社開発し、受託開発の生産性向上と新サービスモデルの構築を推進
  • モビリティ(SDM): 自動車産業のソフトウェア化を支えるIT基盤の構築に取り組み、車載ソフトウェア開発の経験を積める環境を整備
  • GX事業: カーボンニュートラル支援やグリーントランスフォーメーション関連のITサービスを新規事業として立ち上げ、環境領域での事業機会を拡大

TISの向かう先

独立系SIerとしての経営自由度を活かし、オファリングサービス(5,706名)を核とした知識集約型事業の拡大とASEANグローバル展開を推進。中計「Frontiers 2026」で売上6,200億円・営業利益810億円を目指し、社会課題解決型サービスへの転換を進めている。求職者にとってはASEAN事業参画やサービス型ビジネスの立ち上げに携わる機会がある。

中期経営計画の重点テーマ:

  • 社会課題解決型サービス: クレジットSaaS・GXサービスなど新規事業を立ち上げ、従来のSI受託モデルから社会インフラ事業者への転換を図る
  • ASEAN展開: ASEAN売上1,000億円を目標にインド・東南アジアのIT事業を強化。海外事業の立ち上げ経験を積める環境を整備
  • 知識集約型IT: 自社投資によるベストプラクティス型サービスの拡大とBPM領域で顧客あたり単価向上を目指し、収益構造を高度化

新卒なら / 中途なら

新卒なら

SCSKは住友商事グループの安定基盤のもと、研修制度と配属ローテーションが整備されており、平均勤続17.0年が示す長期育成環境がある。TISは独立系SIerとして業界横断的な顧客基盤を持ち、男性育休取得率87.7%に代表される人的資本施策が充実。大企業グループの安定か、独立系の多様性かが選択の分かれ目。

グループ基盤の安定した長期キャリアか、独立系の自由度と多様な業界経験か

確認のポイント:SCSKなら希望セグメントへの配属可能性と住友商事グループ内案件の比率を確認。TISならグループ会社(インテック等)との人材交流制度とASEAN事業への若手関与機会を確認したい。

中途なら

SCSKではデジタルサプライチェーン・SDM・GXなど中計の成長テーマでドメイン経験者を求めており、AI駆動開発プラットフォーム(PROACTIVE)の開発にも携われる。TISでは社会課題解決型サービスの立ち上げやASEAN事業拡大に伴うグローバル人材の採用ニーズが高い。技術特化型の専門キャリアか、事業開発・グローバルのマネジメントキャリアかで方向性が分かれる。

社会インフラ系テクノロジーの専門性を深めるか、独立系グループの事業開発・海外展開に幅を広げるか

確認のポイント:SCSKなら中途入社者の管理職登用実績と成長テーマ領域の裁量。TISならグループ横断プロジェクトへのアサイン実績とASEAN事業の中途採用ポジションを確認したい。

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